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PERINGER

ペリンガー社のシュランケンカーフ(シュリンクカーフ)


 

Magnuは、独ペリンガー社のシュランケンカーフ(シュリンクカーフ)を使用しています。

きめ細やかな表情と柔らかいのに腰がある風合い、そして何より発色に魅せられました。
そして、カーフ(仔牛)なのに大きいのがボックスカーフの特徴です。
比較的大きなBagが作れる!…欧州のメゾンにない発想で、
この素材を料理したい(鞄の事ですが…)とデザインに着手しました。

5代目の Ulrich Perlinger(ウルリッヒ・ペリンガー)社長は、もの静かで、優しく、自信に満ちた職人でした。

この上質なクウォリティの理由は、社長自らが、南独を含むのアルプス地方で原皮を一枚ずつ厳選して仕入れ、下処理や染色などの鞣しの工程に、『時間をかけて』皮から革に作り上げられるからです。
ドイツならではの高い環境への意識も持ち合わせていて、排水の処理にも”時間”をかけています。

表面のシボは、熱を加えずに特殊な鞣し剤によってできる自然なシボです。皮はもともと自然の物なので、型押しされたシボとは違い、不規則で一枚の大きな革の中でも、場所によってシボが大きかったり深かったり、自然な表情を見せます。
私は、この自然で豊かなシュランケンカーフを。なるべく捨てる事なく、使い切りたいと思っています。
Bagの場所によってシボの感じが違うのは、このような理由からで不良ではありません。

シュランケンカーフの利点は、表面が弾力があり、曲げ伸ばし強い…比較的に丈夫な革だと言えます。
また、色落ちや退色にも強く、長く使えるBagに仕上げることができるのです。
短時間で鞣された革との違いは、表面にも内面にもその違いがあらわれ、長年使うと違いを感じてもらえます。




 

ANNONEY

アノネイ社のスムースブラック


Magnuがスムースブラックと呼んでいる革は、フランス・アノネイ社(ANNONEY)の、カーフレザーです。

フランス中南部のアノネイにあり、1984年デュプイ社から独立する形で設立されました。

工場のそばには渓谷があり、革作りに必要な“良質な水”が得られます。
またフランスの牛は遺伝的に肌理(キメ)が細かい特性があると言われています。

Magnuは二つの黒い革を使い分けています。
前出のペリンガー社・シュランケンカーフ(シボ革)ブラックを【BKA】、
アノネイ社の(シボの少ない)スムースブラックを【BK】と表示しています。

【BK】スムースブラックシリーズを「Magnu Black」と呼んでいます。

「Magnu Black」は、特別に金属やファスナーをダールブラックメッキにして、裏地はカーキ色にしています。
繊細でモード感のあるオールブラックの装いです。

アノネイ社のブラックカーフは、シュランケンカーフに比べると“スレに弱い”ので用途に応じて、
部分的に伊・バラダッシ社の黒いヌメ革を使っています。

使っているうちに経年変化して、ヌメ革部分が、鈍い光沢を帯び静かに主張します。



 

BADERLASSI CARLO

バダラッシー・カルロ社のイタリアオイルヌメ


 


イタリア古来の革鞣し技法『バケッタ製法』を現代に蘇らせたフィレンツェ郊外サンタクローチェにあるタンナーです。
中世より受け継がれた技法ともいわれています。

この革との付き合いはもう25年近くになります。

バダラッシュ社も、昔ながらの革作りを貫いています。

化学薬品は使わず、植物タンニンを用いて鞣し、牛のすね骨などを煮詰めて取り出す純度の高い油『牛脚油』で加脂します。

そのため、時間のかかる技法です。
浸透したオイルは抜けにくく、最初は光沢のない表面ですが、使い込むと内側からのオイルが艶を出し、美しい光沢が現れます。
驚くほどに経年変化します。(エイジング)
革好きの方にお勧めです。

“イタリアの革” だからいい…と安易なふれこみがありますが、
この革こそイタリアを代表する革の一つだと思っています。

染料による染色のため、最初のうちは、シミや傷がつきやすい性格ですが、それも気にならないくらい渋みのある表情に変わっていきます。
顔料を使わない昔ながらの手法ですので、濡れると色移りしやすい性格も持ち合わせています。





 

Magnu オリジナル金具

Twing Branch Knob『枝引き手・枝バックル』



 
幼い時に見た映画の中に子供の魔法使いが、手に持っていた小枝を用いて

『かぼちゃを馬車に変える魔法』の練習に失敗して、その” 枝が曲がってしまう” というシーンがありましました。

実際には、小枝を曲げると折れてしまいます。

それなら、その” 曲がってしまった小枝” を Magnu の金具にしよう!と思いつきました。

鉄よりも柔らかく仕上がる真鍮で、『枝引き手』『枝バックル』を鋳造しました。

 



 

『Magnu Coin』

レザーと真鍮の組み合わせが気に入っています。
アクセントとして、また素材テクスチャーが引き立つ役目もあります。
大切な事を刻みました。 “人を思う事” “言葉” そして“行い”

 

『枝引手 Twing Branch Knob』『枝バックル Twing Branch Buckle』

『小枝を曲げる!?』という発想のMagnuオリジナル金具。
”新米魔法使い”に作ってもらった…とうそぶいています。手に優しい真鍮製です。


 
 

『金属の特性』

オリジナル金具 『枝引き手』『枝バックル』『Magnu コイン』は、真鍮製です。
真鍮は、銅と亜鉛の合金で、” ブラス” とも呼ばれます。 江戸時代に伝わった真鍮は、加工しやすく腐食に強いため建築物、家具、仏具に使われてきました。
真鍮の色(鈍いゴールド)は、素材そのものの色。 鉄やアルミのメッキした色とは違い、真鍮の無垢の色になります。
したがって” メッキが剥がれる” ことはありません。 また風合いは、鉄よりも柔らかく暖かいので手に優しい。真鍮は、Magnu にとって大切な素材の一つです。


 

『金属の変色』

真鍮は、酸化に弱いため時間が経つと黒ずんで行きます。
酸化を防止する方法はありますが、Magnu は、”無垢の素材の特性″である経年変化もある意味、” 豊かさ” だと思っています。
鞄本体の革も、使い込むと柔らかくなり、またほころびも出てきます。 金具も含め、鞄全体が経年変化していきます。人と同じように、Magnu は、それも” 味” と捉えています。


 

『メッキの変色』

オリジナル以外の金具
機能や強度が重要視されるパーツ(鋲や D カンなど)は、鉄製を使用しています。 鉄製金具は、真鍮色メッキをしていますが、このメッキ自体も経年変化し変色します。
また、商品を使っている間に擦れてメッキが剥がれる場合があります。